読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ケビン・ユーバンクスの入手できない2枚。

 すでに身体の一部になってしまったApple Musicで連日サーフィンをしていたらケビン・ユーバンクスを見つけた。ケビン・ユーバンクス.....。いまひとつメジャーにこそなれないが、デビュー当時はアート・ブレイキー・ジャズメッセンジャーズの一員として、輝ける80年代のウィントン・マルサリスとともに活躍していた。ジャズメッセンジャーズには歴史的にギタリストは珍しいので、そういう意味ではとても希少な経歴をもつギタリストといえるだろう。ソリッドなギターがとてもかっこ良い。時代によって、どフュージョンにはしった時期もあるが、コンテンポラリー系の技巧派ジャズギタリストのなかでは、そのピッキングの強烈さなどから異彩を放っていたひとりである。

 そのケビン・ユーバンクスのアルバムで見つけたのがこの2つ。

 

   Kirk Lightsey Trio / From Kirk to Nat(2009)

            Kevin Eubanks Group “Live”

 

 前者はKirk Lightseyトリオでのライブ。ピアノ、ベース、ギターというやや変則的な編成だが、三者のリラックスした演奏のなかでも緊張感のあるケビンのギターが聴ける。曲によってはヴォーカルがすこし違和感がありつつもトータルでは好演。

 

FROM KIRK TO NAT

FROM KIRK TO NAT

 

 そして、後者の Kevin Eubanks Group “Live”。こちらのほうがケビン節全開といったところだろうか。

 

www.amazon.com

 

残念なことに2枚とも日本では手に入らない。そのうちどこかで出会えることを期待しつつ。

  *     *      *

  昨日は高円寺の古本屋で友部友人の『ニューヨークの半熟卵』を買い、本日は北米ボルティモアのCDショップからマーク・キャリー・フォーカストリオのFOR DIRECTIONSが届いた。

  今日も暑い1日。いったいいつまでこの猛暑、続くのであろうか。

 

 

 

ニューヨークの半熟卵

ニューヨークの半熟卵

 

 

 

Four Directions

Four Directions

 

 

 

 

 

 

デリック・ホッジなどを購入

diary jazz book

 早朝、公園となりのマクドナルドでコーヒーを飲むためにしばし外出。テラスは日陰だったのでそれなりにそよ風が吹いて心地よかったけど、8時を過ぎるとじわりと汗が出てきてすぐに自宅にむかった。自室でクーラーをかけ、CDを聴きながら読者と昼寝をしたほかは、中央図書館に出かけて、書籍を借りたり返したり。結局6冊を持ち帰る。キューバ音楽、チャーリー・パーカー、ジャズ入門書、著作権関係、北京案内、そして下中弥三郎の評伝。下中弥三郎平凡社の創設者である。その平凡社は昨年100年を迎えて社史を刊行したばかり。先日その社史を格安で社員に譲ってもらったけどまだ読めずにいることを思いだした。

 

下中彌三郎: アジア主義から世界連邦運動へ
 

 

 ユニオンによって中古CDを物色する。ジャズはとり立ててめぼしいものは無かった。気になったのはポリスのライブ盤470円とディスティニーチャイルドのライブ307円。Dチャイルドはほぼすべて307円で売られている。それだけに人気があったと言うべきか、もう人気がなくなったと言うべきか。逡巡したあげくになにも買わずに帰路についた。

 夕方AmazonからCDが2枚届く。デリック・ホッジのLIVE TODAYとネクスト・コレクティブのCOVERARTの2枚。ともに中古で1200円ほど。注文して未着のものがあと3枚ある。

 

カヴァー・アート

カヴァー・アート

  • アーティスト: ネクスト・コレクティヴ
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2013/03/06
  • メディア: CD
  • この商品を含むブログを見る
 

 

 

ロバート・グラスパーとあと2人

不慣れな現代ジャズを、連日Apple Musicを頼りに聴きまくっていたら、情報量が多すぎてやや消化不良を起こしている。少し整理しておかねば。

ロバート・グラスパー

コンテンポラリー・ジャズのイコン。マイルスがそうであったように、グラスパーもまたすぐれたオルガナイザーなので、彼と共演するミュージシャンを一通り聴いてみれば現代ジャズはほぼ理解出来るのではないかと思われる。トリオで4枚、エクスペリメントで3枚のCDを発表している。

先週はエクスペリメントの3枚組をタワレコで購入した。トリオは未入手。トリオを聴いている限りではある時期のハービー・ハンコックに思えてくるのは、彼自身、ハービーの影響を多大に受けているとうことを随所で発言していることからもみてとれる。

 

MOOD

MOOD

 

 

 

In My Element

In My Element

 

 

 

Double Booked

Double Booked

 

 

 

Canvas

Canvas

 

 

 

カヴァード

カヴァード

 

 

○クリス・デイブ

そのグラスパー・トリオ、エクスペリメントのドラマーの一人がクリス・デイブ。ケニー・ギャレットとの共演以外は主にヒップホップやソウルシーンでキャリアを積んできたようである。グラスパーのUnrehurst Vol2、Black Radioに参加。

参加アルバムはこのあたり。自身のリーダーアルバムが2014年にBNから発売されるようなことを本人が言っていたとのことだが、いまのところその確証はない。

 

Vol. 2-Unrehurst

Vol. 2-Unrehurst

 

 

 

ブラック・レディオ

ブラック・レディオ

 

 

○デリック・ホッジ

エクスペリメントのベーシスト。リーダーアルバムは一枚のみなので、とりあえず注文した。

 

 

Live Today

Live Today

 

 

 

 

 

 

Lalah Hathawayの唄い方にバックバンドがあぜんとする様子

ここまで暑いと外出するのも身の危険を感じる。自宅でYoutubeを観てすごすのが賢明である。例によってコンテンポラリージャズの情報を物色していたら、柳樂光隆氏のFBで紹介されていたのがこの映像

 

www.youtube.com

 

 Lalah HathawayとSnarky Puppyのコラボ映像なのだが、中盤以降の全体のグルーブ感も凄まじいけど、その後に続くLalahのスキャットと、そしてなんといっても一瞬かいま見せる彼女の歌唱法、一人で複数の音階を同時に出す歌い方に、周りのミュージシャンが圧倒される様子がとても興味深い。

 Lalah HathawayはDonnyHathawayの娘。すこし掠れたハスキーな声質が父親と似ていてよい。

 

  *      *      *

 

 『ウィントン・マルサリスは本当にジャズを殺したのか?』読了す。故中山康樹の最後の作品。合掌。

 

ウィントン・マルサリスは本当にジャズを殺したのか?

ウィントン・マルサリスは本当にジャズを殺したのか?

 

 

 

新宿

diary

 暑い。外は暑いのでクーラーを効かせた自室で、Apple Music をフルに活用して現代ジャズなんぞを次々と聴いていたら、やはりJBLでCDの音を聴きたくなった。暑いけど新宿のユニオンとタワレコへ行く。

 まずはユニオンの中古館。現代ジャズ、つまりグラスパー一派の中古はきっと纏めてコーナーを創っているのだろうという期待はあっさりと裏切られ、楽器別に一人一人調べることになった。だた、やはり、というか現代ジャズはまだCDで出回っていない。ピアノコーナーのグラスパーは一枚もない。たまたま目についたドラムのジョナサン・ブレイクが2枚、ギターのアダム・ロジャーズが2枚ほど、それにエリマージが見つかった。エリマージには相当魅かれたが全体的に販売価格が高めである。バップの名盤が1000円以下で容易に手に入ることに比べたら、やはり現代ジャズはまだまだ高い。品薄なのか、人気があるのか。まあ、需要に供給がおいついていないことは間違いない。

 ユニオンでは何も買わずにタワレコへ移動。グラスパーの来日記念盤3枚組ボックスセットとともにLive Today/デリック・ホッジが相当気にはなるが、まずは基本に忠実であろうと思い、グラスパーの3枚組を購入した。

        *         *

 AppleMusic のfor youで矢野沙織を初めて聴く。バックの演奏は安定しているけどサックスが物足りない、サックスが。

 平野義昌『海の本屋のはなし』読了。大和田俊之『アメリカ音楽史』少し読み進める。

 

 

ブラック・レディオ 日本ツアー・パッケージ

ブラック・レディオ 日本ツアー・パッケージ

 

 

海の本屋のはなし―海文堂書店の記憶と記録

海の本屋のはなし―海文堂書店の記憶と記録

 

  

アメリカ音楽史 ミンストレル・ショウ、ブルースからヒップホップまで (講談社選書メチエ)

アメリカ音楽史 ミンストレル・ショウ、ブルースからヒップホップまで (講談社選書メチエ)

 

 

 

 

Apple Musicはどの程度の高音質で聴くことができるのか?

music

 Apple Musicの契約をしてからというもの連日のようにアルバムをダウンロードしている。ダウンロードしたアルバムを聴くのが忙しくて夜も眠れない。本当は、音楽を聴き方を根本から覆すこの革新的なサービスの“意味”をじっくり考たいのだけど、情報量の多さに思考が完全に停止してしまっているという状態である。

 3000万曲を自由に聴くことができるようになったことはじつに衝撃的である。だが、いまのところ、このAppleMUSICでダウンロードした、もしくはストリーミング中の音源は、iPhoneで聴くか、あるいはBluetoothスピーカーで聴くかのどちらかである。この2つの方法で聴く限りは音質はCDからiPhoneに取り込んだアルバムとほぼ遜色はない。

 では、高音質オーディオでどれだけの音質を得ることができるのか、というのが次の課題である。やはり自宅のJBL4311から鳴らしてみたい、AppleMUSICの存在をしってからそういう思いがわき上がってきた。

 そこで、過日、オーディオショップに行って、わたしの自宅のシステムと同じ条件で(DENONのアンプとCDプレイヤーにJBL4311のスピーカー)、iPhoneにダウンロードしたAppleミュージックの音源を再生してもらってみた。デジタルミュージックを通常のオーディオで再生するにはDAコンバータというのが必要なのだがこれを買うとなると数万円をあらたに投資しなくてはならない。そこでまずは試聴させてもらったというわけ。

 結論からいうと、AppleMusicの音源はとても一般のオーディオでは聴くに、たえない。全体的にボワーンというメリハリのない音にしかならなかった。JBLよりも解像度の高いヨーロッパ系のスピーカーで聴くと少しは良くなったけど、やはり全体的なチープ感は拭えない。まあ、店員の話だと情報量がCDの10分の一程度というから、比べる方が無理なのだろうけど。

 それでも、iPhoneBluetoothスピーカーで聴く分にはそれなりに聴けるのだから、そんなものと割り切って聴くのであれば、やはり1ヶ月980円聴き放題は安い。

 ということは、AppleMusicの登場はCD販売とは、意外と競合しないのではないかと思う。いまだにCDを買うような「マニア」は、AppleMusicで“試聴”してから、そのうち本当に気に入ったものだけをCDで購入するに違いないからである。

Apple Musicにエントリーした

music

 7月に日本でもサービスが始まったApple Musicを先週契約してみた。iPhoneを8.4にバージョンアップして、早速エントリー。いつくかの些細な手続きを経てすぐに聴くことができるようになった。

 


Apple Music - Official Introduction Video - YouTube

 

 ビートルズが収録されていないということはネットでも話題になっていたが、一方ローリング・ストーンズはじゅうぶんにそろっており、まあそのへんは著作権関係の許諾の問題だろうか。すこし、いじってみたところ南米音楽や現代ジャズは問題なくそろっているように思えた。クラシックジャズもほぼ網羅さされている。パーカー、マイルス、アート・ブレイキービル・エバンスなど、コンプリートとは言い難いが、BLUE NOTEなどの有名盤はだいたいありそうだ。さらに、レニー・トリスターノやウォーン・マーシュなどのいかにも通好みのミュージシャンも、CDでは観たことのないアルバムなどが聴けたのは驚いた。いっぽうでアメリカ資本のサービスだからか、日本の音楽はあまりない。80年代歌謡曲も少ないし、ロックの名盤も見かけなかった。

 偏りがありつつも3000万曲を一ヶ月980円で聴き放題というのはとても魅力的だ。CDが登場してからこれまでコツコツと買い続けてきたアルバムがただ同然で手に入るのという事実を前に当初は思考が完全にとまってしまった。登録してから4日ほど経つが、毎晩眠れない夜を過ごしている。なんかトンでもないことが、音楽を聴くことの周辺で起こっていると思えるのだ。

   それはひとことで言えば、量から質への転換ということ。