夏休み前半にはKindleで4冊の本を買った。

 菊地成孔東京大学のアルバートアイラー』、つづいて最相葉月絶対音感』を読了し、米澤積信『王とサーカス』にとりかかる。3つともKindleで購入したが、なんと『東京大学〜』は固定フォーマットなので、文字の大きさを調整できない。PDFでは文字が小さすぎてとてもデバイスで読むことはできなかった。商品としてはいかがなものかと愚痴りながら、返品の方法もわかるわけもなく、仕方ないから文庫本で買い直した。そのほか、これもまたKindleで『反知性主義』を注文した、つもりであったが、よく見たらわたしが押したのは「購入」ボタンではなくて「予約」ボタンであったようだ。いつでもどこでも読みたいときに読めるはずの電子書籍に「予約」は必要ないだろう、と思う。

もしかしたら、電子書籍などというものはまだまだ我々の生活に根付いてはいないのではないかと思いながらも、いっぽうで『王とサーカス』はこの間書店店頭で平積みになっているのをさんざん目にしたの記憶が鮮明に残っており、今日Kindleで買ったのである。書店に高く積まれていた印刷本をみないことにはKindleだけではおそらく買うことはなかった。書店店頭がショウウィンドウ機能となって電子書籍を買うという購入パターンがすっかり定着してしまっている、ということ。

そんなこんなで半分過ぎた2015年の夏休みであった。

 

 

 

絶対音感 (新潮文庫)

絶対音感 (新潮文庫)

 

 

王とサーカス

王とサーカス