オープンアクセス大学出版と伝統的な大学出版との比較
2011年に発表された Educational Technology & Society, 14 (3), 231–239 掲載の論文。オープンアクセス大学出版と伝統的な大学出版を比較した調査結果が報告されている。
エルゼビアの論文使用不可問題
ドイツ、台湾、ペルーの科学者たちが、この1月からエルゼビアのサイトにアクセスできなくなっている。理由は高騰するジャーナルの購読料に各国の研究組織コンソーシアムが支払いを行なえなくなったから。
それぞれの国には執筆をボイコットする研究者も現れたり。
ただ、なかにはSci-Hubを使えば、問題なく世界中の論文にアクセスできるという声も。
▼Scienceの記事
▼この事態を報じる2016年5月のNature.
▼名門のひとつ Göttingen University(ゲッティンゲン大学) のホームページでもこの事態が報じられている。(ゲッティンゲン大学)はハーバーマスやフッサールの出身校。
ゲッティング大学では440のジャーナルがエルゼビアによって提供されていた。
▼科学技術情報プラットフォーム(12/20)でも報道
▼こちらはSci-hubについて日本語で書かれたサイト。よくまとまっている。
▼歴史をたどってエルゼビアの振る舞いについて記述したブログも
▼Sci-hubを伝えるnatureの記事
クラシックのCDばかりを買い続けている
気がついたらもう3月だ。またブログを放ったらかしにしてしまった。購入したCDは順調に増えつづけことしに入ってすでに40枚を超えている。それでも、先週からクラシックばかりを買っているという点がこれまでとことなる。クラシックは長い間避けてきたが、そろそろジャズを買い続けることに疑問を持ち始めていたところなので、聴き始めるにはちょうど良いタイミングだったといえる。
昨年買ったジャズCDは海賊盤か若手の現代ジャズか名盤の廉価再発版がめだった。しかしいまから考えてみるとこれは、よい傾向ではない。海賊盤は当たり外れが多いし、なによりも高価だ。若手の現代ジャズはいまひとつ引っかからない。これが100年後に名盤になるとおもって聴いている人がそもそもいるのだろうか。名盤の廉価版はありがたいが、演奏家の微妙な差異を聴く為だけにこれからつぎつぎと現れる名盤を買い続けるのもどうかとおもうのだ。キリがない。
要するに、これ以上ジャズを聴いていては、かつてコルトレーンやパーカーやマイルスを初めて聴いた(正確には理解出来た)ときの感動はもう訪れないと思うのだ。
そう考えると残りの人生のためには、新しい分野に参入しようかと思い始め、先週からクラシックのCDばかり立て続けに買っているというわけ。初めて知ったのだけれど、クラシックのCDってとても安い。
【2016年購入のCD2枚目】
クリフォード・ブラウンは若くして自動車事故で亡くなったこともあって寡作である。ブートレグはどれほど出ているかは知らないが正規盤はそれほどあるわけではなく、おそらくコンプリートではないかと思っていたのだが、なにかの書籍で、このアルバムに収録されているドナ・リーのクリフォードの演奏が素晴らしいとの紹介を目にして、家のCD棚を調べたら未購入だったことがわかったので、ネットで購入した。新譜で1000円。
疲れたときはバップではなくてSwing Jazzのほうがよい。
レコーディングダイエットの真似をして少しでもCDにかかわる出費を抑えようと昨年は購入したCDをすべて記録していたところ、レコーディングダイエットの成果はほとんどなかったが、そのかわり昨年は年間で109枚のCDを購入していることがわかった。レコーディングダイエットはそういうわけでまったく抑制になっていたとは思えないので、毎年この調子でCDを購入し続けていたとするといま現在所有するCDは2000枚になっている計算になる。さすがにジャズばかり2000枚のCDを持っていると休日でもまったく退屈することはない。本棚のなかから適当に「○○ジャズ入門」とか「○○ジャズ名盤」などのタイトルの付くジャズ関連書を取り出して、適当に頁をめくったところに目についたCDを棚から取り出して、解説を読みながら聴いていれば十分一日が過ごせるのである。それに、普段、なにげに流しているだけのCDとこうしてじっくりと向き合う時間は結構貴重なものでもある。
年末の大掃除の合間に空いた時間をそうやって過ごしていたところ、持っていると思っていたは名盤が、実のところ結構棚に抜けていることに気づいた。カウント・ベイシーの名盤“ベイシー・イン・ロンドン”は確かどこかにあったかと思って探してみれば、“ベイシー・イン・パリ”であった。ジャケットの佇まいもよく似ている。スウィング・ジャズはベイシーとエリントのを数枚ずつもってはいるが、パーカーのエッッジの聴いたバップを聴いてしまうと、いまさらという思いがほんの少しあって真剣に聴くきになれなかったのだけれど、最近は少しばかり(年齢のせいでしょうか)気にするようにしている。疲れて帰った夜にマイルスやパーカーやコルトレーンの密度の高い演奏を聴く気になれないときにモノラルのスィングは最適である。年末買ったコールマンホーキンスを大晦日から元旦にかけて聴きまくっていたのである。
結局、大晦日にネットに注文して元旦の夜に届いた。スィング感とはこういう演奏を言うのであるという教科書のようなCDではないかと思う。
ハービー・ハンコッックのDIRECTION MOLDE JAZZと秋の気配
夏を最後にブログを放置していたら秋を通り越してもう冬の手前に差し掛かっている。名古屋出張と仙台出張の合間に実家への帰省と某フォーラムの運営と登壇と、とても慌ただしく11月が過ぎてしまった。せっかく購入した秋のコートを着る時間などないほどに明日から寒くなりそうな気配だが、さて。
* *
ハービー・ハンコックのブートレグ、DIRECTIONS IN MOLDE JAZZである。ハービー・ハンコック、マイケル・ブレッカー、ロイ・ハーグローブがマイルスとコルトレーンの生誕75周年を記念して行なった2002年7月17日のノルウェー・ライブのサウンドボード録音。実は同じ企画のオフィシャル盤では2001年10月25日のトロント・マッセイホール・ライブ「Directions in Music」があるが、このブートレグの方が遥かに勝っている。
勝っていることの理由の一つは、オフィシャル盤のベースがジョン・パティトウッチなのに対して、ブートのベースがジョージ・ムラーツなのである。パティトウイッチがダメだというわけではない。むしろ、パティトウイッチは良いベーシストだ。だが、このオフィシャル盤のパティトウイッチは少し後ろにひき気味なのである。スローテンポ曲になるとほとんどベースの音が全面にでてこない。理由の2つ目は、ブートの方がハービーハンコックが圧倒的に弾きまくっている。全体のグルーブ感が全く異なるのである。したがって、オフィシャル盤はよく言えば全体的に穏やか、悪く言えば緊張感が、ない。
正直いって、僕はオフィシャル盤を持っていたことさえ忘れていたのだが、ブートレグを聴いたあとにCDラックからさがしだして、聞き直してみたらその差に愕然としたのである。
ディレクションズ・イン・ミュージック~マイルス&コルトレーン・トリビュート
- アーティスト: マイケル・ブレッカー,ロイ・ハーグローヴハービー・ハンコック
- 出版社/メーカー: UNIVERSAL CLASSICS(P)(M)
- 発売日: 2008/09/17
- メディア: CD
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マイルが溜まっている。
気がついたらJALのマイルが63000も溜まっていた。数年前に使ったときは、結局飛行機がうまくとれなくて、JALクーポンに替えて、レストランで食事をした記憶がある。もっとも効率の良い使い方は、航空チケットに換えることだといわれているけど(そして、もちろんこれが本来の使い方)、使える時期や、有効期間が限られていたりしてなかなかつかいこなせない。マイルは貯めるよりも使うのが難しいと言われる所以だ。
その、レストランで食事をした数年前から、見ることもなく放っておいたのだけれど、年に1、2回の帰省に加えて、毎月の公共料金引き落としをJALのクレジットカードで行なっていることもあって、いつのまにやら一人だけだったらとりあえずアメリカでもヨーロッパでも行けるだけ溜まっていたのである。
まあ、実際には一人で行く訳にもいかないので連れ合いと2人で、3000マイルづつで行ける近場の外国か沖縄あたりになるのであろうが。